Regional Scrum Gathering Tokyo 2019に初参加してきた。
発表した
「応募してみたらどうか」という"圧"を感じたので勢いで応募してみたら、期限ぎりぎりだったにも関わらず選んでもらえた!!
『プロダクトの「負債」を「機能」と呼び直すために ーA/Bテストを用いた"価値"の定量化ー』
内容は過去にQuipper Product Team blogで書いた記事でもあるし、Rails Developer Meetupでも発表したもの。なのでそのまま再演するのはどうかなぁと思ったのだが、幸いにも聴衆があまり被っていなさそうということでほとんどアレンジせずにいくことにした。
新しいフィードバックが貰えると良いなと思っていたら本当に貰えて良かった。
また、初めて通訳つきのプレゼンをしたのだが、いったいどのように訳されていたのか、とても気になる…。
通訳の方にゆっくり喋ってくださいって言われたのにオタク文法の早口でまくしたててしまった#RSGT2019
— 広島の粗大ゴミ (@ohbarye) January 10, 2019
皆さんの発表
それぞれの発表に触れると長くなってしまうので、特に印象に残っているもの3つまで。
#RSGT2019 ちゃんとやってるのに なんかうまくいかないスクラム からの脱出 - Speaker Deck
今回いちばん得るものが大きかったというか、自分の問題意識に近いと感じたプレゼンだった。
ここめっちゃ良い / "「期待」はスクラムと相性がよくない" "スクラムは現実を見せ続ける" / “number-rsgt2019-tiyantoyatuterufalseni-nankaumakuikanaisukuramu-…” https://t.co/BuE4pToxpZ
— 広島の粗大ゴミ (@ohbarye) 2019年1月9日
自分のチームでは去年の暮れから初めてスクラムをやりはじめたのだけど、なんとなくチームや自分が背伸びしてしまうような感覚があった。ベロシティが低いときの不安とかプランニングでアイテムを積んでいくときの根拠ない自信とか。そういう気持ちの大部分は期待しすぎていたのかなーと腑に落ちたりした。
そういう期待もあってか、全体としての未着手領域を減らすとか色んなことを並行で進めるとかいうことに意識が向いていてぜんぜん一本道じゃないな、と実感できた。休み明けはこの辺の整理からちゃんとやっていく。
また、@bufferingさんはオンライン上で見知っていたのだけど一度も話せていなかったものの、RSGT2019でようやくお会いすることができて良かった!! @ama_ch さんも交えた立ち話からも高密度で得るものがあった。
ファシリテーションの難しさと楽しさ - Speaker Deck
業務でよくファシリテーションするんだけど、誰から学んだわけでも深く掘り下げたわけでもないのでとても気になっていた内容。わりと自分がファシリテーション下手ー特に喋りすぎるという点においてーだという"現実"が見えたので良かった。
そのときサーバントリーダーはどう振る舞うか - Speaker Deck
Engineering Manager Meetupでも熱くなれそうな話題。3日目にはRochelle Koppさん、Kinugawaさんと同じテーブルでディスカッション出来たのも良かった。
サーバントリーダーの話、完全に #em_meetup で盛り上がる話題だ#RSGT2019
— 広島の粗大ゴミ (@ohbarye) 2019年1月10日
聞き手としては、全く実践したことがないもしくは上司が旧来型なので苦労しているみたいな層が中心だったのかもしれない。EM Meetupの参加者層だと、実践したうえでの発見や学び・悩みといった内容でもう一歩先の議論が始まりそうな気がした。
所感
ぜんぜん関わったことないコミュニティなのでいろいろ新鮮だった。イベントのそこかしこで会話が生まれていて、そういう"場"づくりができているのが凄いと感じた。(ふつう初対面の人どうしでそんなに話さなくないか?ってぐらい)
一方、Not for meかなと思った点も無くはなく… ビジネスモデルや会社の状況が自分とかなり遠い人もけっこう多く、問題意識や悩み事が(僕が話した限りでは)噛み合わないなと思うこともあった。(クライアントからの無茶ぶりとか、ぎすぎすして心理的安全性がゼロとか、スクラムをやらせてもらうための説得とか、上司が非技術者だとかトップダウンで最悪 etc. 自分はそういう問題に当事者としての真剣味がないので議論やアドバイスになりにくい)
だがやっぱりすごい知見に溢れ、自分の課題より遙か先を歩いている人々が集まっていたのも事実で、そこからは本当に真摯に学ばせてもらった。