とんかつの話がしたくなった。
自分にとってのとんかつ
ここ1年半ぐらい外食の選択肢としてとんかつが自分の中では上位を占め続けている。
動機は誰かの受け売りだったように思う。(誰かは忘れた)
「寿司やらフレンチやらイタリアンやらは最上級を味わうのに万単位の金がかかる。しかも海外モンの場合は日本で本当に最高級が味わえるものなのかすらあやしい。それに比べてとんかつは日本で最上級が味わえることに疑いがなく、しかも最高の価格帯でも3,000程度というコスパだ」
まぁ同意するところもあり、かつやのようなチェーン店を避け、1,000円台後半〜3,000円弱のとんかつ屋に行ってみるとやはり美味い。付け合せやキャベツに始まり肉質や衣を通りそしてソースや塩に至るまで何かとクオリティが高い。そのうえ焼き肉やラーメンとは異なり、キャベツや味噌汁を食べているせいか食後感に何か健康的に気持ちをくれるので完全栄養食の趣もある。
幾つかの店を訪問してそれぞれの味差を楽しめるようになってきたが、やはり交通的な事情と安定感のある味を求めて同じ店に何度も訪れてしまう。そのうちの一つが「井泉」だ。
井泉
ここ井泉のかつがどんな味か、どう素晴らしいかは食べログに大量のポエムが投下されているので参照されたい。 食べログに無い、自分だけが語れる魅力は以下の2点だ。
向精神薬に近い
何故か知らないが食べると元気が湧く、というと「は?」とよく言われるが、とにかく食べると元気が湧く。一日を無為に過ごしてしまった休日の17時台にふと思い立って井泉に訪れるだけでその日一日の充実と明日への気力が湧く。食、とくに美味いものや好きなものを食べることが精神に影響することは広く知られているけども、この井泉のとんかつはそれだけでは語れない何かがある。
今までこれは自分の思い込みにすぎない、自分の嗜好性がそう思わせている、そう信じていたのだが、この前一緒に訪れた人間が「食べたらなんか元気出たー」と言っていて「!?」となった。間違いなく何かがある。
豚肉嫌いの女も認める
完全に偏見だけども遠からず当たっていると思うのが「パスタとかカフェが好きな女は豚肉が嫌い」という命題。牛すきや牛ステーキは有難がるのに豚肉は食べない女、いると思います。まぁそれが自分の同居人なわけなのだが、その彼女を「井泉」に連れて行ったところ豚肉の魅力に目覚めはじめた。これまで豚肉のブロックを hate していたにもかかわらず、2週連続で「井泉」に行きたいと騒ぐ始末。おかげで豚汁と生姜焼きが夕飯に出るようになった。
ちなみに御徒町はとんかつ激戦区らしく、この他にもぽん多や蓬莱屋などの名店がひしめいているが、なんだかんだ未だに tonkatsu wannabe なので行ったことがない。