※ (2020-07-12 追記) 2020年6~7月の求職活動に伴う募集は終了しました。
令和2年6月1日より、ソフトウェアエンジニアとして"求職活動"を開始します。職務経歴書 (CV) を以下のページで公開していますので詳細はそちらをご覧いただければと思います*1。興味をお持ちいただけた方はCVに記載のメールアドレスにご連絡いただけると嬉しいです*2。
※英語版はこちらです: https://ohbarye.github.io/en/cv/ *3
※ (2020-06-03 追記) メールでの返信には~3日を要しています。Twitter DMは本記事公開以前から無法地帯となってしまっているため確認しておりません。
※ (2020-06-12 追記) 2020-06-12 21:00 JST 時点までに送られたメールについて、すべて一次回答はさせていただきました。もし漏れていましたらお手数ですが再度ご連絡いただけると幸いです。
本記事ではCVとは違った角度から、"柔和-くだけた-"表現でいくつか補足をしていきたいと思います。想定の8倍ぐらい長くなってしまったので「採用候補者としてコイツどうなんだ」と思って見に来られた方はCVだけ見れば大丈夫です。
何ができるか
決済システムのようなSoR、登録やリテンション施策のようなSoE、これら両領域のWebアプリケーション開発においてバックエンド・フロントエンドのコードをガリガリ書いていくのが得意です。事業フェーズとしては1->10->100あたりで、運用で生じる問題の対応や、品質向上とデリバリーのトレードオフが見えてくるフェーズでの課題解決をやってきました。
また、エンジニアリングマネジャーとして、チーム設計・プロジェクトマネジメント・採用活動・コーポレートブランディング・文化づくり・コミュニティ活動等々に関する実績と知見があります。
スキルマップ
「CVのスキル欄は単語の羅列って見づらい」…と我ながら感じるので、やや表現を頑張ってみました。
T
字型のスキルと言う表現をしますが、それを90℃左回転して├─
字型ぽく見せたスキルマップがこの図です*4。(面談や面接でお見せしてこの図への反応がよければCVにも転記しようと思っています)
図の見方
Frontend, Backend, DevOps / SRE, Engineering Managementはそのままの意味で、各専門領域のスキルです*5。
Common Practicesは特定の領域によらず通用する知識・技能を意図しています。
Computing Curriculumは大学等の教育機関において扱われる情報科学の領域です。5つの項目は"カリキュラム標準J17"という情報科学の教育分野での分類に基づいています*6。「コンピュータサイエンスの学士号、または相当する知識と業務経験」を求める企業も多いのでこの部分もスキルとして説明できると良いと考えて記載しています。詳細は『カリキュラム標準J17でスキルの棚卸しをする』をご覧ください。
レベル分けは以下のイメージです*7。
- Confident: 業務でスラスラできる
- Moderate: 業務でそれなりに触る、できる
- Beginner:
完全に理解した業務か趣味で触ったことある
図の解説: ジェネラリスト
T字の凸がバックエンドにあたるのですが、めちゃめちゃ深いところまで掘り下げているわけではなくここ数年は周辺領域や組織課題に取り組むことでスキルの幅を広げ、解決できる課題の質と量を上げてきました。使い古された言葉で端的に言うとジェネラリストです。
なので、過去に出してきた成果の大部分は異なる領域の掛け合わせによるところが大きいと感じています。よくいえば、視野を広く持つことで「どこに労力をかければ成果が出るのか」の秘孔を突くのが得意、といえるかもしれません。
加えて、事業に関わる色んな方面のチームメンバー(企画、営業、カスタマーサポート、コンテンツ制作 etc.)と話し合い、巻き込まれたり巻き込んだりしながらゴール達成に向けて最適と思われるムーブを行う、ビジネススキルやソフトスキルと呼ばれる類のスキルも自信があります*8。ただ、こういうのって物は言いよう的なところもあり、スキルとしてアピールしづらいですね。
あとは本記事に貼っているスキルマップみたいな"構想図-ポンチ-"絵をちまちま描いてコミュニケーションを取るのも時折やってきたので、もしかしたらスキルなのかもしれません。
できないこと・経験がないこと
できないこと・経験がないことは書くときりがないのですが、上記のスキルマップに現れない領域(モバイルアプリ開発、ハードウェア、組み込み、機械学習 etc.)は門外漢です。
それ以外、図に現れている中でもDevOps / SRE領域も経験がありません。Cloud services (AWS, GCP, Azure etc.) を活用したアーキテクチャ設計や構成管理 (Ansible, Terraform etc.) に関して、プラクティスの一部は見聞きしているものの自身で設計・実装していった経験はありません。
また、Backend領域は中心スキルとしていますが、以下は経験がありません。
- Microservices、分散処理
- GraphQL, gRPC
- 大規模トラフィックへの対応
- マルチテナント
できないことを書いていると辛くなってくるのでこれぐらいにします。
何をやりたいか
「できる」「できない」軸を説明したので、次は 「伸ばしたい」「伸ばしたくない」軸と合わせて表現した図 です。横軸が熟練度、縦軸が意欲の"二次元世界-マトリクス-"にいくつかの要素を突っ込みました。 (上記スキルマップと要素は一致していません)
上述したようなスキルの掛け合わせで成果が出せるという信念から、基本的には「できないことをできるようになりたい」です。できない度が高いあたりの代表は以下です。
- インフラ周り
- クラウドコンピューティングを活用した設計経験
- ここの乏しさは近々まずいことになりそうな予感がする
- 経験のない言語でのバックエンド開発
- 英語
- 仕事で使う機会がなくなってから"虚無"に戻ってしまいましたね…
- Reading, Writingはエンジニアとして最低限できる気でいましたが最近はWritingも弱っているかもしれません
一方、「結局あなたの一番の強みは何ですか?」が問われるシーンも多く経験しているしそこで勝負しないといけない場面がこれから来ることも想像に難くないので、バックエンドスキルを継続して伸ばしていきたいという思いもあります。
まぁ、「できないことをやらせてくれ!」と言って職が見つかる甘い世界ではないので「一番得意な領域で成果を出しつつ積み上げた信頼貯金を使って新規領域に飛び込める状況」が現実的には欲しい環境だったりします。
機械学習やデザインやモバイル開発もどこかのタイミングでやってみたいですが、本当に何も知らないのでまずは趣味からかな…。
ちなみにスキルマップ上のComputing Curriculumの基礎領域、コンピュータシステム・アルゴリズム・数学 etc. は仕事で必要な機会があれば嬉しいですがおおむねは趣味で補完していくつもりです。
やりたくないこと
マネジメントを主務とすること。相対的にマネジメントをやれる方だという自認はあり、発揮できるスキルはあり、市場の需要も感じていますが30代前半で注力したい領域ではないです。
私の個人的な経験として「エンジニアリングスキルが中途半端なのにエンジニアリングマネジャーになってしまった」という反省があります。なお、これは私の理想像とのギャップからくる個人的な反省なので皆様におかれましては内面化・一般化しないようにお願いします…。
マネジャー経験から学んだことはたくさんありますが、私がこのパスの経験・スキルに今後数年を賭け続けると以下のような壁にぶつかると考えています。
- エンジニアリングスキルがボトルネックでマネジメントの実行力が頭打ちになる
- 現時点でエンジニアリングスキルが足りずに解決できない課題が解決できないまま
- 現時点でエンジニアリングスキルが足りずに入社できない会社に数年後も入れないまま*9
とはいえ実のところ、何をやりたいと数年後の自分が考えているかは全くわからないので、今はそう思っている、ぐらいの話です。。どんな手を使ってもフルコミットしたいと思える職場でまた働けたらやりたくなるかもしれません。"オレの生存戦略"のような大それた話でもなく「今は技術を中心にやりたい」という気持ちです。
(2020-06-03 追記) あくまで主務がエンジニアリングであれば、付随して発生するマネジメントに類する業務を行う事は厭いません。それらはむしろエンジニアとして為すべきことだと考えます。(例: テックリードとしてチームを強めるための教育やメンタリング。ステークホルダーが多い開発案件におけるプロジェクトマネジメント。一緒に働くことになるメンバーを見極める採用活動 etc.)
(2020-06-04 追記) 以下の気持ちです。
自分の言語化不足で「マネジメントやりたくない」が誤解されている予感
— ohbarye (@ohbarye) 2020年6月2日
本当は「マネジメントでもなんでも手段なので、自分のスキルセットをフル活用して貢献したいと思える企業や事業の仕事をしたい」のだけど「あらゆる手段の"幅"がこのままだと制限される懸念があるので他方面も伸ばしたい」です
希望
理想を言えば「そこでしかできない*10」と思える仕事・チーム・会社に全力投球したいです。何をもってそう思えるのか?というとなかなか難しいのですが、
- 会社のビジョン・事業内容に当事者意識が持てること。
- エンジニアとしての成長。新しいことをやりたいという意味だけでなく、経験やスキルを発揮した新しい課題を解いたり価値を発見したりすることもここに含む。
- 尊敬できる同僚、チーム。
うーん、どうも言語化力が足りていない気がします。求職活動の中で変化したり、もう少し固めることができたら追記します。
以下、具体的な例を書いていきます。
事業領域
働くイメージが持てる=当事者意識が持てそうなのはこんな感じです。順序に意味はないです。
- 教育、医療
- 不動産、物流、自動車、資源、製造業、IoT (リアルな"何か"と関わるやつ)
- Fintech
- BtoC, CtoCのコミュニケーション系、SNS
- その他クラウドSaaS諸々 (エンジニア向け含む)
私がさほど知らないこともあり、広告・マーケティング・メディア・エンタメ・ゲームあたりの領域はあまり働くイメージが持てていないです。
また、事業領域とはちょっと違いますが、技術力が事業のコアバリューになるようなビジネスモデルには純粋に興味があります*11。
事業規模
特に問いません。
1->10->100は馴染みがあり、初速は出ると思います。
(2020-06-04 追記) 経験した組織課題については『【CTO・エンジニアマネージャーに聞いた】企業成長フェーズ5段階別に発生するエンジニア組織の課題と取り組み事例まとめ』の「急成長期」〜「再成長期」あたりのものが多いです。
人 / 文化
前提として、よくも悪くも他人にものすごく期待・依存するタイプではなく、他人がどうであれ自分は一人のプロとして成果を出す必要があるという職業倫理みたいなものがあります。
そのうえで、協力的だったり向学心があったり自分がかなわない領域を持っているなどの尊敬できる同僚がいれば成果が出しやすく、プラスアルファのモチベーションが生まれやすいと思います。
給与
大事ですが、給与以外の変数によって要求・許容するラインは上下します。例えば触ったことのない技術領域の仕事を任せてもらえるのであれば給与が多少下がってもポジティブに捉えますし、逆に言えば、自身のスキルの大部分を切り売りするような仕事であれば現状維持か昇給への圧力が高くなります*15。
「こういう仕事ならX円を希望」「最低ラインはY円」といった具体的な金額は問い合わせていただければ回答可能です。
前職の年収を聞かない(あくまでその自社の評価する額で勝負する)スタイルの会社もありますし一方的に通知するのはフェアでないと感じています。
一方、絶対に折り合わないと予めわかる場合は採用にかける労力がお互いもったいないので先に聞いておきたい、という方針にも同意できます。このあたりのコミュニケーションは各企業の考えに合わせて対応します。そのほうがお互いの最終的な納得感が醸成されると考えます。
その他
あとはだいたいwantです。
リモートワークは「私用で在宅したい場合にできる」ぐらいの柔軟性はあると嬉しいです。過去の仕事ではだいたい対面メインでした。通勤時間が40分を超えるようだとリモートワークの重要度が上がる、もしくは引っ越しを検討し始めますね…。
勤務時間は「勤務開始・終了を割増賃金が発生しない範囲で自由にずらせる」ぐらいの柔軟性はあると嬉しいです。基本的にチーム(またはクライアント)に合わせますが、どちらかといえば朝は苦手なほうです。
ハードワークカルチャーは避けたいと思っています。メンタル面の耐性はあるものの今では体力的にも家庭的にも厳しいため。事業や開発に波があるのは当然なので短期的に集中して忙しい、みたいなのはOKです(忙しい期間が3ヶ月を超えるともはやそれが定常という感じ)。
すごい椅子とかキーボードとか海外カンファレンスとか懸垂台とかの補助や綺麗なオフィスはあれば嬉しいですが、それらの有無を理由に会社を選ぶことは無いと思います。会社としては経費にできるほうが嬉しいだろうけど給与で還元してほしい
カジュアル面談について
可能であれば実施していただけるとありがたいです。
面談では以下のテンプレから質問することが多いです。とはいえフリースタイルになることも多いのであまり気にしなくて大丈夫です。面談の時間内で全ての質問を消化できたかどうかは気にしていません(というかほぼ毎回できてない)。 (2020-06-06 削除) テンプレに引きづられたために自由闊達なカジュアル面談がやりづらくなってしまったことがあったのでテンプレの公開をやめました。
あとでわかる情報より、自分がフィットするかどうかを知ることに重きを置きたいです。
また、面談を受けるかどうか決める前に1社につき30分ほど企業研究しています。さらに面談を受ける前に1社につき最低でも30分、長くて2時間ぐらい調べたり質問を考えたりしています。オンラインとはいえ1回の面談でそれなりのタフな時間を使うので、申し訳ないですが全部のお誘いを受けるのは難しいです。
選考を受けるテンションについて
前回の転職活動ではカジュアル面談をいくつか行ったものの、「絶対ここで働きたい!」という会社の選考にしか進みませんでした。しかし今回は選考を通じてフィットするかどうかを見極めたいと考えています*16。
選考を受ける企業も自分も手間はかかりますが本当にマッチする企業を見つけるためにはそうすべきだと考えました。
就業時期
6月中に就職先が決定し、7月中旬ぐらいから就業開始できるのが最短スケジュールと考えています。
各企業をじっくり見たい・考えたいという要望が私にもあるため、企業側のスケジュール調整の都合等々で選考終了が7月より後ろ倒しになることは気にしません。
働きたい会社が見つからなかったら
これは企業側ではなく私の課題ですが「絶対ここで働きたい!」と思える会社が見つからない可能性もあると思っています。
それでも人は腹が空く… その場合、しばらくはフリーランスのソフトウェアエンジニアとして活動するつもりでいます*17。
余談: ワーキングホリデーやめた
知人や前回の記事を読まれた方向けです。
いきさつをご存知の方からすると「ワーキングホリデーで海外行くとか言ってたけどアレどうなったの?」という感じだと思います。ざっくり言うと昨今の情勢を鑑みて断念しました。状況は善方に向かいつつありますし渡航できないことはないと思っていますが、家族連れで現地で楽しく健康に過ごせるとは思えないためです(せっかく欧州に生活圏を移すなら近隣諸国を周遊したりもしたいですがそれも難しそうなので)。
いつになるかわかりませんが世界情勢が変わり次第、フリーランスビザなり現地企業採用なり目指してやっていきます。
相談に乗ってくださった方、現地の方を紹介してくださった方、ありがとうございました 🙏
終わりに
文章も話も長いとよく言われる、そんな私ですが興味をお持ちいただけたら 👇チャンネル登録よろしくお願いします👇 以下の職務経歴書に記載のメールアドレスにご連絡いただけると嬉しいです。
*1:CVもブログに負けず長い…のですが、とある方から「情報の取捨選択は採用側で行うので多いほうがよい。見る人はちゃんと見るし、そういう会社こそマッチするのでは」とフィードバックいただきました。自身も採用担当やっていたときも確かに、情報量が多すぎて落としたことはないが少なすぎて落としたことはたくさんありました。
*2:やり取りがTwitter DMや各種媒体に分散するととても辛いということがわかってきました
*3:内容はほぼ同じつもりですがDeepL頼りの未添削の英文なので、日本語が読める方には日本語CVを推奨します
*4:回転させた理由は、横文字が多くて横長のほうが都合が良かったからです
*5:なお、複数領域をまたぐスキルやどこにも属し難いスキルもあるため、厳密な分類は諦めています
*6:各々がとても広いのですが自身のスキル・経験と照らし合わせてカバーできている領域の多寡で色を分けました。私は情報科学系の学部出身ではないので一部のみ業務や趣味を通じて学びました。
*7:上を見上げると「その程度でConfident?」と言われる気がして辛くなりますが、あくまで自分の中でも相対度です
*8:同僚からの評判は良かったです。本音でフィードバックしてくれたと信じています👁
*9:具体的にどこの会社、というのを思い描いているわけではないです
*10:さらに求めると「そこで」「今」「自分が」やるべきと感じられると良いのですが
*11:機械学習をバリバリ組み込んでいて精度がそのまま数字に直結する、とか
*12:新規事業の立ち上げフェーズ
*13:顧客が付き始めて新規機能追加とかゴリゴリやっていくフェーズ
*14:事業は好調だが開発の速度が落ちたり負債解消と数字達成の狭間でなんとかしてくフェーズ
*15:「そんな仕事したいか?」というツッコミに対しては「したいときもある」と答えます。「この会社・製品・サービス・チームのためなら何でもやる」と思えるような状態です。
*16:企業側の採用担当として面接を行ったり、入社後に活躍する色んな方を見たりする中で、カジュアル面談などの初対面の第一印象とは (良い意味で) だいぶ変わったなと思うことがしばしばあったため。
*17:働きながらComputer Scienceの学位や修士課程の履修を行う道も指摘され、就職先が見つからなかった場合の有力候補として浮上しました