Kindle Unlimitedで0円で読めた。
説明は平易でわかりやすかった。
内容は普通の人が資産運用で99点をとる方法とその考え方 - hayatoと大きい差分はなかった。違いを挙げるとしたら、
- 安全資産で個人向け国債変動10年型を買う
- 余剰資金があるならNISAは積み立てずに一気に買う
ぐらい。あとはひたすらおすすめしない金融商品を切り捨てていく感じ(FX,個別株、外貨預金、保険*1とか)。
主張
貯蓄を安全資産(絶対に減らしたくないお金)とリスク運用資産(5%の利回りを期待するが最悪2.3%程度の確率で1/3になる)に分ける。
リスク運用資産から当面3ヶ月で必要なお金を引いて銀行に預けたままにする。
安全資産で個人向け国債変動10年型を買う。
あとはリスク運用資産をお得度の高い順に使い切っていけ。
1. 確定拠出年金
- 控除されるので会社員の上限23,000円をかけると年間5万円ぐらい得
- 自営業で上限68,000円かけると16万ぐらい得
- 運用益は非課税
- ただし60歳までは原則引き出せない
2. NISA
- 120万円/年以下の範囲内で購入した金融商品の利益には非課税*2
- 非課税期間は5年
- つまり、非課税で同時に保有できる金融商品は、最大で600万円
- ハイリスクハイリターンの投資をするならNISA。非課税であることを利用できるから(株などによる雑所得だと20%持っていかれる)
3. 投資信託でインデックスファンド
- ここにお金を回す前にNISAに突っ込め
- 毎月分配型は手数料で損するのでずっと持っておく
全体
- 国内( 上場インデックスファンドTOPIX)と国外( ニッセイ外国株式インデックスファンド)を50:50で買え
- ここは意見が分かれそう
- 追加で買い足す場合は、どちらか40%を下回っているほう(リバランス)
期待値としては年間5%程度の利回りになる。
その他 知らなかったこと
- 72 を『利率』で割ると『2倍になるまでにかかるおおよその年数』がわかって便利(e.g. 利回り6%で運用すると12年で2倍になる)
- 競馬の期待値は-25%
- 宝くじの期待値は-55%(無知の税金といわれる所以)
- 歴史的に、インデックスファンドの成績にアクティブファンド*3が勝ち続けたことはない
- 消費税も年金の財源になっているから年金未納で貰う額が減ると損する
現時点での自分とのdiff
1. 確定拠出年金: 拠出額を上限にしてるので特にやることなし。個人事業主になったら拠出額を変更する
2. NISA: やってない。就職決まるか、個人事業主になったら開始する(会社の情報書いたり、手続き面倒なので)
3. 投資信託でインデックスファンド: コロナ前に10万円だけ入れてた。積立もしてない。もっと突っ込む。
全体: 海外インデックスファンドに8割ぐらい突っ込んでる
以上
*1:高額療養費制度を利用できるし、がんは半分が罹るなら保険でなく貯蓄でカバーしろ、という主張
*2:書籍が出た2015年のあと、2016年に100->120万円に引き上げられた https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa/knowledge/index.html
*3:プロが株や債券を買うやつ