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関心を持てる事柄について

会社ブログでは固有の文脈・ユースケースにフォーカスした話を読みたい

いつもお世話になっている TechRacho の以下の記事を読んでいて気になったこと、思ったこと。

TechRacho(自社技術ブログ)に関連したあれこれ、2年毎日更新してみて感じたこと

これだけ見てくれる人が増えたらちょっとは採用応募が増えるかなと期待しているのですが、アクセス増のわりには増えないですねー。TechRachoはわかるけど、BPSのことはよく知らないしなー、なのかしら。あるいは、コンテンツ配信だけだと、どんな技術者がいて、どんな開発をしているのかわからない、なのかしら。それとも両方?

おー、そういうものか…と驚きもあり、最近の自分の考えを補強するものでもあった。(確証バイアス)


TechRacho とは運営趣旨がだいぶ異なるものの、弊社もQuipper product team blogをやっている*1。PVは TechRacho にはまだまだ及ばない。

ブログのおかげで採用大成功していますと喧伝するほどではないし、そもそもブログ単体に採用への直接的貢献を求めていない*2けれども、以下のような事例が増えてきた。(定性的意見)

  1. 面接時に「ブログで知りました」「ブログ読んで応募しようと思いました」と言ってくれる
  2. 最近入社された方が「ブログも入社を決める一因となった」と言ってくれる

2の方の意見からいくつかピックアップして要約する:(N=2)

  • 普通は見ることができない社内のやりとりを見られることで、どんな雰囲気で仕事をしているのかがイメージできて親近感が持てた
  • 情報発信をしている企業は結構あるので、どちらかというと量より質が大事
  • 採用ページや Job Description はどうしても抽象的な話になるので実務ベースの話の方が参考になる

現時点では全くもって定量的ではないのだけど、採用を目的の一つに置くような会社ブログでは会社固有の事情や文脈やユースケースにフォーカスした方が良さそうだと考えている。というか自分ならそういうブログが読みたい。


以下は会社ブログに限らない話:

内容の"質"が高いことは大事だが、技術単体に関する話はたいてい公式のドキュメントを読めば良く、ものによってはすぐに陳腐化してしまう。

だからこそ、ある文脈でなぜそれを選んだか・どうやって抱えている問題を解決したか・またはなぜそのやり方で解決できなかったか・これからどうしていくか等々を語ることや、その実践のログを通じて発信者(会社・個人)の思考様式を外部から評価できることに価値があると考える。

ユースケースや文脈抜きでの技術選択や評価を盲信するな」という意見にも通じる。

*1:同blogの趣旨については なぜこのブログは「エンジニアブログ」ではなく「プロダクトチームのブログ」なのか - Quipper Product Team Blogを参照

*2:AIDCAメンタルモデルによる Attention(注目)→Interest(興味)→Desire(欲望)辺りは期待している