たまたまTwitterで情報を見かけたので、21_21 DESIGN SIGHTで開催している「動きのカガク展」に行ってみたらかなり楽しめた。 普段からメディアアートをウォッチしてるわけではないけど、たまに流れてきた作品や文化庁メディア芸術祭の展示を見て「うぉぉ」となったりする。
3連休の最終日、閉館間際の18:00頃に行ったけどかなり空いていたのもよかった。
概要
「動きのカガク展」は、「動き」がもたらす表現力に触れ、観察し、その構造を理解し体験することで、ものづくりの楽しさを感じ、科学技術の発展とデザインの関係を改めて考える展覧会です。 (企画展「動きのカガク展」より)
感想
メディアアート関連での感動って個人的には二種類ある。
- どうやって実現しているんだ!?という驚きから仕組みへの関心が湧く
- 仕組みは一見してわかるほど簡単だけど、こんな発想ができるとは!?と度肝を抜かれる
「動きのカガク展」は後者の驚きが多くあった。説明にあるように「動き」がもたらす表現力
を軸にしていて、日常の中にある道具や空間、動きなどを非常にうまく組み合わせて作品としている印象を受けた。
印象に残った作品(1)
写真だとうまく伝わらないが、この空間は15m四方程度の部屋で、ライトを取り付けた列車が滑走している。列車の位置が変わることで壁面に描写される影が姿を変えていく。街中を進んでいくような影の描写はまるでこちらが移動していると錯覚するようだった。
ここで使われている道具はバスケットボールやセロハンテープ、ステンレスのメッシュざるなど、日常にありふれたものばかりというのもよかった。
印象に残った作品(2)
発泡スチロールの球が浮遊する不思議なオブジェも面白かった。これはベルヌーイの定理で拮抗する気圧を利用している。 浮遊物、日常にあまりない事象・モノなので惹きつけられてずっと見てしまう。
知人にこの話をしたところ「以前にどこかで見て、その時は発泡スチロールでなくピンポン玉だった。安定が失われた球が飛んで転がっていってたのを覚えてる…」とのこと。今回の発泡スチロールは落ちても飛んでいかなかったので進歩してたっぽい。
その他の写真
結論
子供も大人も楽しんでいたので、メディアアートとかインタラクション素人とか関係なく面白いので行くとよいです。
また、時間とってメディアアート関連の本も読んでみたくなった。できれば単純な作品紹介でなく技術的な仕組みにフォーカスしたアルバムみたいな本。人工知能関連技術の作品を集めたやつもあると嬉しい。