2024年の登壇発表をまとめる。
一覧
1年間で6本、だいたい2ヶ月に1本ペース。
CFPへの応募形式が3本、YAPC::HiroshimaとRubyKaigiとKaigi on Rails。出したプロポーザルは4本で、落選したのはYAPC::Hakodate 2024。
また、所属会社主催のイベントでの発表が3本。
2月: YAPC::Hiroshima 2024
Idempotency-Key Headerについて2回目の発表。前回はKaigi on Rails 2021だったので、プロトコル策定にあたっての数年分のdiffを見られたら面白いと思いsubmitした。が、調査したら思ったよりも差分がなくてびっくりした記憶がある。
4月: B/43 Tech Talk 〜「お金の使いすぎ」を防ぐ新しい家計管理機能開発の裏話〜
プロトタイピング、もっとやっていきたい気持ちで話した。諸事情あり、まだやれていないかもしれない。
5月: RubyKaigi 2024
RubyistとしてRubyKaigiの舞台に立てるとは長らく思っていなかったので、何よりも印象深かった。その他の感想は別記事にて書いたのでここでは省略する。
10月: Kaigi on Rails 2024
Data migration手法のレールがないよね、という話をした(なのでタイトルの on Rails にやや違和感を持ちつつ話していた)。4年前に調査して導入した手法を振り返る、4年前と今でのコミュニティの現状差分を見る、自分が知らないことは詳しい人にインタビューする、といった新しい要素を持ち込んだのがだいぶ好評だったようで嬉しい。
11月: After Kaigi on Rails 2024
なんとなく経験と勘でやっている部分が多いプロポーザル執筆について、今ならある程度固めた発信ができるのではないかと上期が終わる頃に考えていた。その直後に機会をもらえてまとめることができ、良い思考の整理となった。
12月: やりたいことに対して「エンジニア」が足らんです!LT座談会
僕の過去記事で最も読まれているものの一つに状態、結合、複雑性、コード量の順に最適化する - valid,invalidがある。業務でも折りに触れてこの指針を参照したり議論したりしているので、何かしらの実例を紹介したいと思っていた。
完璧に意図したわけではなかったが2024年に開発した機能について振り返ったとき、この設計指針に絡めて話せそうということでテーマとした。
同僚のnakamuuuと共同発表という新しいスタイルも面白かった。
振り返って見ての感想
今年は昨年よりも多くプロポーザルを書いた年だったが採択率もほぼ下がらず満足できた。生成AIレビューなどを活用してみんなどんどんプロポーザル執筆が上手くなっていくはずなので、僕もさらに上手くなっていきたい。
自分の登壇発表を並べてみるとやはり、というかずっと思っていることではあるが、一貫したテーマがない。
ある時期に一番興味があることについて目標を立て、登壇発表のようなわかりやすいマイルストーンを置いて、実行する。達成したあとも同じテーマで延伸可能とは思いつつも、前目標に向かっている間に抑圧していた別の興味を抑えられず、そちらを次なる目標として軽率に置いてしまう。
楽しんでやれる範囲でやる、と決めているのでさほどネガティブには捉えていないが、一貫したテーマや代名詞のような作品を持つ方々の眩しさは今でも感じ続けている。