土日祝日などの勤務時間外にがんばって出した成果を「やっていき」「圧倒的当事者意識」などと手放しに称賛しない方が良いと思っている。
「いやー土日にがんばるなんてスゴイっすね〜〜〜」と褒められて気分良くなったりするんだけど往々にしてそもそも実現不可能なスケジュールの帳尻合わせに加担してしまっていたりする。そういうのは個人の頑張りで巻き返すのではなくいっそ破綻させた方が全体の教訓になるので好ましい。
こういう振る舞いを迂闊に繰り返すとだんだん周囲の期待値も変わってきて「休日で巻き返せる/巻き返してくれるからいっか」「今週末は働いてくれなかったのか…」となってくる。*1
ボランティア精神に近い個人の貢献は当たり前ではないことを共有し続けないといけない。
誤解しないようにしたいのが問題なのは「やり方」であって「出した成果」それ自体は尊いということ。「休日に対応したからゴミ」みたいなことは、ない。平日にやろうが土日にやろうが生んだ価値は変わらない。
なので成果に対しては「めちゃ良いですね〜〜」と言いつつ「でも次からはスケジュールやリソースの使い方をみんなでもっと考えましょう!!!」と言っていかないといけない。そして最後にもう一度「いや〜それにしても成果はめちゃ良いですね〜〜〜」と言っておく。
リモートワーク可能な勤務環境にある場合、ふと思い立った実装を試してみたり休日前やりかけて気になっている仕事に手を付けたりするのはとても簡単で自分もやってしまいがちなので一層気をつけたい。という気持ちの表明、以上。
とはいえアイデアはナマ物、勢いでやってしまう時はある。その時はちゃんと勤務時間として計上するとか代休をきちんと取るといった当たり前のところから始めましょう。
*1:それは突飛すぎると思われるかも知れないが過去にあった話。超絶ホワイトなチームだったが、やたらスケジュールを巻きたがるチームリーダーがこれを繰り返した結果、顧客のスケジュールに対する期待値が変わってしまった。他のチームメンバーの働き方も加熱する"巻き"に引っ張られた